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白髪染めやヘアカラーも昔は1液と2液の薬剤を混ぜて塗って染めるのが当たり前でしたが、現在は泡で染めるタイプやクリームタイプ、様々なカラー剤がありますね。

最近では時間が無い方にも簡単にできる、「蛍光灯」や「日光」といった光で染める白髪染めも開発されました。しかし、この光で染めるタイプの白髪染めは髪のプロフェッショナルである美容師さん達の間では、あまり人気が無いようなのです。

ちょっとしたスキマ時間に手軽に染められるという忙しい方にはとてもメリットがあるように見えるカラー剤ですが、なぜ人気がないのでしょうか?

 蛍光灯や日光で染める白髪染めが持つリスクとは?

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蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めは朝に薬剤のクリームを塗るだけであとは光が当たって自然に染まるというカラー剤です。

確かにこれで染められるなら美容院に行く時間も省けますし、自宅で染めるにしても液だれの心配もなくとても気軽に染めることができそうですよね。

ですが、蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めは手軽で簡単に染められる分、美容師さんの中ではリスクが高いからオススメできないという方もいるそうです。手軽な一方、どのようなリスクがあるのでしょうか?

蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めとは?

蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めの特徴は、染料が今までのようなカラー剤や白髪染めといった酸化染料ではなく、ヘアマニキュアのような酸性染料でもなく銀イオン(硫酸銀)を使用した感光性染毛料になります。

感光性染毛料とは…

チューブの中では硫酸銀が銀イオンの状態で維持をしており、中身を外に出し髪に塗っていく中で光に当たることにより、硫酸銀が光還元反応によって分解され、銀の微粒子に変化しようとします。それと同時に微粒子に変化した銀は黒く変色し、髪の表面に吸着することにより染まるメカニズムの染毛料です。

感光性染毛料の成分

蛍光灯や日光で染める白髪染めの種類はいくつかありますが、どれも主な成分は硫酸銀です。

中には硫黄を含むものもあり、硫黄を使っているものは硫酸銀と硫黄が触れた時に硫化が起き、茶色やこげ茶色に変色するので染毛力を高めるためや色を安定させるために配合されている可能性があります。

その一方で、クチナシ色素を硫酸銀と一緒に配合しているものもあり、クチナシ色素はクチナシの果実から生成された天然の色素で着色料として使われており、クチナシの実から抽出した「クロセチン」という成分が紫外線が原因による肌炎症を抑制するというヒト試験においた研究結果が2012年の日本美容皮膚科学会総会・学術大会で受賞しています。

クチナシ色素が配合されている感光性染毛料は化学成分である硫酸銀の量を減らし、自然の着色料を加え、感光性染毛料は蛍光灯よりは日光に当てた方が染まりが良いことから、先程の肌炎症リスクや紫外線からの活性酸素が原因の白髪の予防も含め、紫外線から肌を守る天然成分のクチナシを配合することで、少しでも肌や髪に優しいよう作られているのかもしれませんね。

 リスクが高いといわれるのは…

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主な成分が硫酸銀なため、100%肌や髪に優しいとは言い切れません

ですが、ヘアカラーや白髪染めのような酸化染料やヘアマニキュアの酸性染料に比べれば、銀イオンはデオドラントスプレーや消臭スプレー、靴下などにも配合されていますし、銀は比較的金属アレルギーも起こしにくいため硫酸銀の銀イオンによる染色の方が安全性は高そうです。

しかし、どの白髪染めにもメリット・デメリットがあるように蛍光灯や日光で染める白髪染めにもメリット・デメリットはあります。

手軽で簡単にでき、尚且つ一度染めると持ちが良く、1本で何か月か髪色を持たせることができるコストパフォーマンスの良さが蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めの特徴でもあり、メリットでもありますが、気になるのはそれに対してのリスクが高いという点です。

そのリスクとは何かというと、

一度感光性染毛料で染めてしまった所は普通のヘアカラーをすると緑色に染まることです!

美容師さん曰く、カットしてなくなるまでは緑に染まるとのことです。それも白髪だけではなく黒髪も緑色に染まるようで、さらにヘアカラーだけではなくパーマや縮毛矯正もできない可能性もあります。

なぜ緑に染まってしまうのかというと、銀イオンとヘアカラーの酸化染料が原因で、感光性染毛料を髪に塗る際に光にあたり銀へとなりきらなかった銀イオンがジアミンやレゾルシンの成分と反応してしまうことで緑色へ変色してしまいます。

染めた部分はもちろんシャンプーすることに色落ちするのですが、色が残っている時点でまだ銀イオンが髪に残っています。そのため完全に銀イオンを落とすまでにはかなりの期間がかかりますし、その間にヘアカラーや白髪染めをしてしまうと緑色に染まってしまいます。

また、緑色に染まってしまうとブリーチなどによる脱色や緑色の補色である赤色を利用しても完璧な元の髪の色に戻すことができません

唯一、緑色に変色してしまった髪色を目立たなくさせる方法が「硫黄」を使うことで、硫化を利用することにより茶色やこげ茶色にすることができますが、確実性には欠けるようです。

まとめ

蛍光灯や日光で染めるタイプの白髪染めは髪に浸透しない分、肌や髪への影響は少なそうですが、万が一染めてしまった後に白髪の改善はしたから美容院でパーマや縮毛矯正などをしたいとなっても、薬剤の成分で髪を緑に変色させてしまう可能性もないと言い切れないのが注意したいところです。

朝クリームを塗って夜シャンプーすれば良いという手軽さはありますが、知らないでいると染めてしまったことも後悔することになりますし、銀イオンを全て髪の中から無くすとしてもシャンプーで落としきることは難しいですし、新しい髪が生えてきてもカットし終わるまでは何もできないことを考えると白髪染めを選ぶ時は注意が必要ですね。

身体の内側からの白髪改善も改善するまでには期間がかかるため、その間白髪が気になるようであれば比較的低刺激で天然成分が多めの白髪染めやヘナカラーでカバーしつつ、内側からの白髪改善をするのが肌や髪に優しく改善することが一番安心してできる方法です。

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