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今まで当サイトでも様々な症状が原因であったり、症状の1つとして白髪が増加する可能性があることについてお伝えしてきました。

そんな中、EuroPrevent 2017が2017年4月にスペインのマラガで開催され、「男性の白髪の増加は心臓疾患のリスクと関連がある」という研究内容を発表をしました。

心臓は生命活動の大元となる場所であり、人が生きていくにはとても大切な臓器です。なぜ白髪の増加が心臓疾患と関係があるのかを今後のご自身の身体の為にも知っておきましょう。

 白髪の増加と心臓疾患との関係とは?

心臓疾患1
食の文化、電化製品や通信機器、交通機関の普及など時代や文化が変わり、人々を取り巻く環境は昔とはだいぶ変わってしまいました。そのため、かつて成人病と言われていた病気は大人だけではなく、習慣によっては未成年者でも発症する恐れがあることから生活習慣病と呼ばれるようになりました。

中高年層が白髪に悩むだけではなく、若い人達も若白髪で悩む人が増え、その原因は生活習慣と言われていることから、白髪と生活習慣は深い関係があるように思います。

若者はまだ細胞が活性化しやすく、ホルモン分泌も中高年に比べると多いため、白髪や生活習慣病の予防をしやすいですが、中高年になるとさらに細胞も衰え、ホルモンの分泌量も減少するため、白髪の増加や様々な病気や症状に繋がりやすいです。

そのため、当サイトでも身体の症状が原因による白髪の増加についてお伝えしてきましたが、今年行われたEuroPrevent 2017にて白髪の増加が心臓疾患のリスクを高めるということが発表されました。

白髪の増加と心臓疾患にはどのような関係があるのでしょうか?

EuroPreventとは?

EuroPreventは、ヨーロッパの予防心臓病学会(EAPC)の年次総会であり、3日間にわたる実践的な教育コースや科学シンポジウムで、国際フォーラムで行われます。有力な専門家が心血管予防およびリハビリ研究や知識を心理学者、同盟保健専門家、一般開業医、基礎科学者、若手研究者、政策立案者のために研究の発表や共有を行います。

白髪の増加と心臓疾患のリスクについての研究内容

今回、男性の白髪の増加と心臓疾患のリスクについて発表を行ったのはエジプトのカイロ大学の心臓専門医で、「白髪や脱毛などの皮膚兆候が、心血管疾患の早期治療の介入に繋げるために多くの研究が必要とされている」ことを伝えています。

カイロ大学の心臓専門医によると、アテローム性動脈硬化症(一般的な動脈硬化)はDNA修復機能の低下、酸化ストレス、炎症、ホルモンの変化や細胞の老化など白髪の発生と似たような原因を持っているそうです。

今回の研究は冠動脈疾患患者の白髪の量と白髪が冠動脈疾患のリスクマーカーであるかどうかを評価するために、冠状動脈疾患の疑いのためCT検査を受けた545人の男性を対象に研究を実施し、CT検査だけではなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症、喫煙歴や冠動脈疾患の家族歴の有無などの基本的な心血管系の原因となる部分も含め、情報収集を行った上での評価をしています。

評価の方法として、545人の冠動脈の狭窄の程度をCT検査で行い、さらに白髪の割合を検査官が目視により行ったそうです

心臓疾患のリスクが上がる原因は年齢だけではなかった!?

CT検査による冠動脈の状態と目視による白髪の割合の確認を行い、さらに白髪の量により5つのグループ分けを行いました。

どのような5つのグループかというと、

・白髪の率が0%
・白髪の率が1%~49%
・白髪の率が50%
・白髪の率が51%~99%
・白髪の率が100%

というようにグループに分け、冠動脈の狭窄の程度と照らし合わせた結果、白髪が50%以上のグループは年齢や動脈硬化の原因となる病気や家族歴に関わらず、冠動脈の狭窄の状態がひどいことが分かりました

また、冠動脈疾患を持っている人は白髪の割合も高く、さらに冠動脈の石灰化も進んでいたそうです。

 白髪と心臓疾患は深い関係にある

心臓疾患2
アテローム性動脈硬化と髪が白髪になる原因はDNA修復の機能低下、活性酸素、炎症細胞による血管内の慢性炎症、ホルモン分泌量の低下や細胞の老化といった共通点があることから、年齢や動脈硬化の原因となる病気や家族歴関係なく白髪の増加が肉体年齢を表し、心血管疾患のリスクが高まることを警告しているということになります。

DNA修復の機能低下というのは、人間が生きていて細胞分裂が起きる限りDNA損傷は起こります。DNA損傷を治す力は誰でも持っているのですが、加齢や修復能力が低かったりするとDNAが修復できず細胞が分化しかできなくなってしまいます。髪でいうと色素幹細胞にあたります

また、活性酸素が白髪の原因となることは皆さんもご存知だと思いますし、髪への栄養を届けるためには栄養豊富な血液と健康な血管を作る事が重要になります。

ホルモンの分泌量の低下や細胞の老化も細胞の機能低下に繋がるために、白髪を発生・増加させてしまう原因になることから、カイロ大学の教授がいう動脈硬化の原因と非常に深い関係があることが分かります。

まとめ

今回の研究は男性のみを研究対象にしていたために、女性も同じように心臓疾患に繋がる可能性についてはまだはっきりと分かっていませんが、男性のみでもこのような白髪と心臓疾患の関係があったことが分かったために、今後は遺伝的要因や女性も含めた研究を視野に入れているそうです。

動脈硬化の原因となるような高血圧や糖尿病、脂質異常症も血流の流れを悪くしてしまうために白髪の原因となる可能性がありますが、生活習慣病のような動脈硬化の原因となる病気がなかったとしても白髪が増えてくるということは、白髪の量が自身の肉体年齢を表す指標ということになります。

年齢を重ねるにつれて身体の機能は衰えてくることも考えると、男性に限らず女性も年齢を問わず、白髪だけではなく健康な身体を維持するためには早い段階から食生活や生活習慣を見直し、アンチエイジングや抗酸化作用など身体の内面からのケアを心がけることが必要になります。

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