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皆さん『甲状腺機能低下症』という疾患を聞いたことがありますか?

甲状腺機能低下症は男女共にあり得る病気ではありますが、特に女性が多く、40歳以上の約1割にみられる病気で、甲状腺機能低下症の症状の1つに白髪の増加があると言われています。

甲状腺機能低下症はそのままにしておくと心臓にまで負担が掛かり命に関わることもあるので、早期に発見をすることが大切です。

症状の1つに白髪の増加があるということは、それが病気の発見に繋がるかもしれないので、身体のためにも白髪と甲状腺機能低下症の関係について知っておきましょう!

 白髪は甲状腺機能低下症の発見に繋がるってホント?

甲状腺疾患1
「甲状腺ってどんな役割をしてるところなの?」と思う方も多いと思いますが、甲状腺は身体全体の新陳代謝を促進するホルモン(甲状腺ホルモン)を出すところで、甲状腺は喉ぼとけの両側にあり、親指くらいの大きさをしています。

実は甲状腺ホルモンは生命を維持するのに欠かせないホルモンで、甲状腺ホルモンがなくなると人間は1~2ヶ月くらいしか生きられないと言われています。甲状腺機能低下症は名前の通り甲状腺の機能低下する病気で、そのままにしておくと命に関わることにもなりかねないということですね。

その症状の1つとして白髪の増加が挙げられていますが、甲状腺とどのような関わりがあるのでしょうか?

甲状腺機能低下症とは?

甲状腺疾患と白髪との関係の前に、改めて甲状腺機能低下症とはどんな病気なのでしょうか?

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンのバランスが崩れてしまう病気で、ホルモンが不足することにより、新陳代謝が衰えてしまう病気です。

甲状腺機能低下症によくある症状として、

・無気力、疲労感
・寒がり
・浮腫み
・便秘
・白髪の増加、脱毛
・月経異常

などが挙げられます。

症状が軽度な場合診断が難しく、診断されるまでに期間がかかってしまうために見逃されてしまいがちですが、上記の症状以外にもめまいや徐脈、狭心症などの症状もあるため、日頃から身体の変化をチェックしておくことが大切になってきます。

甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症は、突然甲状腺の機能が低下してしまう原発性や橋本氏病といわれる慢性甲状腺炎がありますが、甲状腺は自己免疫の影響を受けやすく、自己免疫異常によって起こる病気です。

円形脱毛症後に白髪が増えやすい?」では、円形脱毛症も主な原因は自己免疫異常によるもので、身体を守る役割であるはずの免疫細胞が身体の成分に反応して、毛根を異物だと認識してしまい損傷を与えてしまうとお伝えしましたね。

それと同様に甲状腺機能低下症は甲状腺の細胞に免疫細胞が損傷を与えてしまうのが原因だと言われています。

甲状腺機能低下症は放置していると浮腫みが悪化して心臓周りまで水が溜まることもあり、それによる心機能の低下やコレステロール値に出てくることもあり、コレステロールが高くなり動脈硬化が進んでしまった結果、脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気に繋がりやすいために日頃の身体の変化だけではなく、診断を受けたらしっかりと治療をすることが重要になってきます。

甲状腺機能低下症の治療法

甲状腺疾患2
甲状腺機能低下症の治療法は、甲状腺ホルモンを補うためにホルモン剤を飲んで不足している分を補う方法でホルモンバランスを見ながら薬の調整を行います。ずっと薬を飲み続けなければならないという点はありますが、薬の副作用もなく、量と飲み忘れだけ注意していけば身体の状態を維持することができます。

ただし、注意してもらいたい点は「【食事+サプリ編】・ヨード(ヨウ素)」でご紹介したように健康な身体であればヨードの摂取量を守って摂ることは白髪を改善するために良いことではありますが、甲状腺機能低下症の人はヨード(ヨウ素)の摂取に関しては気を付けなければなりません。

ヨード(ヨウ素)は甲状腺ホルモンを作る材料になるため、多く摂ることにより機能低下を改善できるかと思うかもしれませんが、逆にヨード(ヨウ素)は摂りすぎてしまうと身体がホルモンバランスを摂ろうとしてしまいホルモンの分泌を抑制させてしまうので、ヨード(ヨウ素)を控えた方が良い場合もあるため、この点には注意が必要です。

 甲状腺機能低下症と白髪との関係

甲状腺機能低下症の症状の1つに白髪の増加があり、白髪の増加が甲状腺機能低下症のサインと言われるのは、ホルモンバランスの乱れにより細胞分裂の働きが低下するからです。

髪が成長するのは毛母細胞が細胞分裂することにより成長し、髪の色を付けるのは色素幹細胞が細胞を複製することとメラノサイトへ分化し、メラノサイトがメラニン色素を作り髪に色を付けていくようになります。

しかし、色素幹細胞は細胞分裂の働きが低下してしまうと色素幹細胞の複製ができず分化しかできなくなるため、新しいメラノサイトが作られなくなってしまうため、メラノサイトの数も減ってしまいます。

そのため、メラニン色素を十分に生成できなくなってしまい、白髪の増加へと繋がることから甲状腺ホルモンと髪や白髪は深い関係があります。

まとめ

自己免疫異常の原因は現在もはっきりと分かっておらず、細菌やウイルス・薬剤・化学刺激物質・環境刺激物質など様々な説があります。そのため予防というのがとても難しく、円形脱毛症も甲状腺機能低下症も予防法は見つかっていません。

ですが、様々な病気の原因は生活習慣の乱れや活性酸素や糖化によるものとも言われています。

それらの原因から予防するためにもバランスの良い食事を摂り、生活習慣を整え、抗酸化・抗糖化を行うなどしっかりと身体と向き合い、ケアをしてあげることがいつまでも元気な身体や若さを維持し、さらに白髪の予防や改善にも繋がっていきます。

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