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健康志向が高くなった現代では、運動法だけに限らず食事法まで様々なものが取り入れられるようになりました。

以前「マクロビオティック(マクロビ)」についてのお話をしましたが、それと同時に注目された食事法が「薬膳」です。

薬膳もまたマクロビ同様に健康に良いと言われ、白髪の改善にも良いと言われているのですが、薬膳とはどのような食事法で、なぜ白髪にも良いと言われているのでしょうか。

 中国から伝わった薬膳とはどんな食事法?白髪にも良いの?

薬膳1
薬膳というのは、元々は中国の医学からきた学問であり、根底には「医食同源」という考え方があります。

医食同源とは…

全ての食物は食材としてだけではなく、薬としての効能も持っているとされており、病気の治療も普段の食事も健康維持には欠かせないものであり、その源は同じであるという考え方です。

つまり、日頃からバランスの取れた食事を摂ることは、病気の予防や治療にも繋がるということです。

この考え方をふまえた薬膳料理とは、一体どのような食事法なのでしょうか。

薬膳とは?

薬膳料理という言葉をよく聞きますが、薬膳は中国の古くから伝わる医学である、中医学(中国医薬学、東洋医学)がベースとなっています。そのため料理の一種というよりは、学問の1つであり、正式名称も「中医営養薬膳学」と言います。

薬膳の歴史ははるか昔からあると言われ、その頃の自然の営みや先人たちの知恵が詰まっており、受け継がれてきている学問です。

薬膳の考え方

薬膳の考え方として、とても大切なのは「自身の身体の声を聞くこと」です。

薬膳はその人それぞれの体質や体調に見合った食材を選び、調理法を決めていくので、自身の身体が今どんな状態であるのかというのを知らないといけません。

自身の身体と向き合うことで、健康で元気のある身体にしていくのかを食事により実践するのが薬膳です。

また、薬膳は「医食同源」という考え方以外にも、

身土不二

冬病夏治

という考え方もあります。

「身土不二」はマクロビの記事でもお伝えしましたが、「生まれ育った土地の食べ物、自身の環境に合ったものを取り入れることが体にとても良い」という意味です。つまり、その土地で獲れた食材や旬の食材を取り入れることは体にとってとても良いことであるという考え方です。

「冬病夏治」は「冬にかかりやすい病気を夏の間に予防しよう」という意味で、夏の間に体に足りていないものを補い、体調を整えることで冬にかかりやすい病気から体を守ろうという考え方です。

薬膳とマクロビの違い

薬膳2
薬膳の考え方を見ていくと、なんだかマクロビオティックと似ている感じもしますね。薬膳とマクロビって実は同じなんじゃないの?と思ってしまうかもしれませんが、ちょっとした食事法であったり考え方が異なります。

では、どのように違うのかというと、

<食事法>

・薬膳…基本的に自然にある食材は食べられるが食材を「五味(5つの味覚)・五性(食材が持つ5つの性質)」に分けて捉える

・マクロビ…野菜と玄米がメイン、その中で「陰陽論(身体を温める食べ物・冷やす食べ物)」を基礎としている

薬膳は制限的なものはなく、ベースである中医学(東洋医学)の考え方や薬膳学を基にして食材を選びます。

<考え方>

・薬膳…中医学(東洋医学)、薬膳学の考え方を基に「その人の体質や体調に合わせた食事」を食べる

・マクロビ…(元々の発祥は日本ですが)西洋的な栄養学や日本の正食を基にした、「バランスが取れている食事」を食べる

というような違いがあります。

元々の学問や理論は異なりますが、自然の力であったり、自身の自然治癒力をを高め、健康を維持するという考え方は同じ部分もありますし、薬膳もマクロビも東洋医学の陰陽五行論を取り入れているため、似ていると感じるのはこのためだと考えられます。

マクロビと白髪について、詳しくは→『マクロビを長期間行うと白髪になりやすい?

薬膳は白髪を改善してくれるの?

元々中医学(東洋医学)の考え方では、「白髪は改善できるもの」だと言われています。

東洋医学での考え方で髪は「血余(けつよ)」、血の余りであり、白髪であっても髪が伸びる・成長することは生きている証拠であり、改善は不可能ではないという考え方です。

また、「髪は腎の花」とも言い、髪は外観のことを表すことから、「血」と「腎」は髪の健康には欠かせないものであり、薬膳は全ての食材には薬としての効能も持ち合わせているという考え方からも、白髪の改善や髪の悩みを改善したいという場合は、髪は「腎」、血と関係する「肝」や「胃」を補うことが大切になります。

東洋医学での白髪の考え方、詳しくは↓↓
白髪を改善する方法【食事+サプリ編】・アキョウ(阿膠)
白髪が生える場所で身体の不調がわかる?【白髪Q&A】

白髪対策にオススメの薬膳食材

では、薬膳で白髪を改善するためにはどんな食材を摂ればいいの?と疑問になると思いますが、「血」や「腎」を補うという点で、どのような食材があるのかというと、

 <腎>

◇牛肉・鶏肉・羊肉・エビ・にら・生姜など…身体を温める食べ物
◆もち米・山芋・牡蠣など…粘り気や渋みがある食べ物
◇黒豆・黒ごまなど…黒い食べ物
◆海苔・昆布・ひじきなど…海藻類
◇クルミ・クコの実など…種実類

 <肝>

◇うなぎ・アサリ・しじみ
◆ニラ・ほうれん草・小松菜・セロリ・セリ・よもぎ・春菊
◆梅・ごま
◇いちご
など

 <胃>

◇とうもろこし・にんじん・じゃがいも・里芋・白菜・大根・かぶ・キャベツ
◆りんご・パパイヤ・パイナップル・キウイ
など

白髪の原因というのは、「血」や「腎」だけに限らず、様々な不調の原因と繋がっている可能性も高いので、自身の体調や状態にあった食材を選び、体調を整えるということも大切です。

まとめ

今は予防医学が当たり前になっている時代なので、様々な食事法や運動法が知られるようになりましたが、元々生まれた医学や理論により方法は異なってきます。

マクロビも陰陽五行論が入っているので、陽性の食べ物ばかり摂取してしまうと逆効果になることもあると以前お伝えをしましたが、薬膳も陽性の食材ばかり摂取するというのは気を付けた方が良いかもしれません。

腎や肝、胃を補う食材をバランス良く摂取することや、その日の体調によって調理法を工夫するというのもオススメです。

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