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日本の三大死因と言われている病気は既に皆さんご存知だと思いますが、その三大死因による死亡率が医療技術の進歩や健康志向が高まったことにより、過去最低となったのが厚生労働省の調査により分かったことは記憶に新しいですね。

日本の三大死因とは、「悪性新生物(癌)」、「心疾患」、「脳血管疾患」(近年では脳血管疾患よりも肺炎が増加傾向にあり)のことですが、そのうちの悪性新生物(癌)も白髪と深い関係があると言われています。

白髪と病気は深い関係があるということはお伝えしてきましたが、白髪と癌は一体どのような関係があり、病気を未然に防ぐサインとなるのでしょうか。

 癌が白髪の原因に!?その理由とは?

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白髪の原因となるものは様々なものがあると言われており、その1つに「病気」があります。

当サイトでも白髪と病気の関係について何度かお伝えしていますが、病気の中で日本の三大死因と言われている「悪性新生物(癌)」、「心疾患」、「脳血管疾患」の中でも一番死亡率が高いとされている癌も白髪と深い関わりがあると言われています。

癌と白髪にはどのような関係があり、なぜ白髪の原因に繋がるのでしょうか。

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改めて、悪性新生物(癌)とは…?

癌とは、悪性腫瘍や悪性新生物とも言われており、遺伝子が傷つくことで異常な細胞ができることで起こる病気です。

遺伝子が傷つくことでできた異常な細胞は増殖をしていき、塊となったものを腫瘍と言います。周りに広がりやすい性質を持っているために、血管などを通して全身に広がる転移(転移浸潤)をします。

癌は生活習慣や食生活などの見直しである程度は予防をすることができる病気ではありますが、完全に防ぐことはできない病気です。テレビだけで目にしていると癌という病気は中々かかるような病気ではないと思われがちですが、実は癌は私達にとってとても身近な病気であり、日本人の2人に1人はがんになると言われています。

しかし早期発見・早期治療を行えば、ほとんどの癌の9割以上は5年生存率90%を超えると言われていることからも、日頃の生活習慣や食生活だけではなく、検診なども定期的に受けることもとても大切になってきます。

癌と白髪との関係は、抗がん剤による副作用ではないの?

癌の治療には、手術や薬物療法、放射線治療などがありますが、その中でも薬物療法の1つである化学療法(抗がん剤治療)を行なった後に生えてきた髪が以前よりも白髪が増えたというのは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

抗がん剤は増殖が活発な細胞に強く作用するために、がん細胞だけではない細胞まで作用することがあるため、骨髄や皮膚・爪・毛髪に副作用が起きやすいと言われているのですが、抗がん剤治療を始めると副作用によって全身の体毛が抜けてしまうということはよく耳にしますね。

毛髪に限らず体毛にはサイクルが存在し、それぞれ部位によって毛周期は異なるものの、成長期や休止期などが存在します。そのため、成長期における体毛の脱毛というのは抗がん剤治療の作用によるものとしてあり得ますが、休止期に入っている体毛まで脱毛してしまうというのは、未だに解明されておらず、副作用による脱毛も個人差があります。

副作用による症状からの回復の状態も個人差があり、髪の量や髪質、くせ毛、白髪の増加など必ずしも治療前のように戻るとは言い切れません

回復後の毛母細胞の配列が乱れてしまったことにより、髪質が変わってしまったり、くせ毛になると言われていますが、白髪に関してはメラニン色素を生成するメラノサイトは細胞の中では細胞分裂が比較的穏やかな方で活発な細胞と比べると抗がん剤の影響を受けにくいはずなのですが、抗がん剤の作用が強すぎるためにメラノサイトまで影響が起きていると考えられています

抗がん剤による副作用以外にも白髪の原因となるものがある?

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さらに癌と白髪の関係は抗がん剤だけではなく、「皮膚がん」と深い関わりがあると言われています。

メラニン色素と悪性黒色腫瘍であるメラノーマ(皮膚がんの一種)は深い関わりがあり、メラノーマの最大のリスクとして紫外線による影響が周知されていますが、メラノーマが早期の時点で発見できず、皮膚の深層部まで及んでしまうと治療が困難であり、皮膚がんとしては最も深刻で年々メラノーマにかかる人も増加していると言われています。

紫外線による影響はメラノーマへのリスクだけではなく、白髪の原因にもなりますし、メラノサイトも細胞の1つであり、癌も遺伝子が傷つくことで異常な細胞ができるといった、がん化のメカニズムを考えると白髪と深い関わりがあるのではないかと考えられています。

また、白髪発生のメカニズムを発表した京都大学の西川 伸一教授と共同研究を行ったダナフィーバーがん研究所の西村 栄美博士によると、メラノサイトの幹細胞は存在位置が異なることでメラノサイトを作ることができず、自然死を起こしてしまうことと、それらを防ぐためにメラノサイト幹細胞が正しい存在位置にいるためには2つの遺伝子(Bcl2とMitf)がうまく機能することが必要であることを発表していますが、これら2つの遺伝子についてはまだ解明されていない点も多いです。

ですが、癌に発展するまでの過程として、遺伝子が傷つくことにより起きることを考えるとこれら2つの遺伝子が深く関わっている可能性があるかもしれません。

癌と白髪との関係は薬物療法のメカニズムや遺伝子の研究などで全て解明されているわけではありませんが、このような研究が実際に行われたということを考えると全く関係がないとは言い切れなさそうですね。

癌と白髪との関係は逆のパターンも考えられる!?

メラニン色素と皮膚がんの一種であるメラノーマが深い関係にあり、メラノサイトを作り出すための色素幹細胞の正しい存在位置にいるために2つの遺伝子が関係していることや、癌のメカニズムが遺伝子や細胞が関わっていることが癌と白髪に深く関わっているのではないかということでした。

しかし、一方で逆の発想として考えられているのこともあり、先程正しい存在位置でない色素幹細胞は活性化できないために自然死してしまうことをお伝えしました。

これは自然死だけに関わらず、白髪のメカニズムに関係があるのですが、以前は黒髪であった部分の髪がメラノサイトなどの機能低下を通して、最終的に白髪しか生えてこなくなってしまった毛乳頭部分の色素幹細胞は枯渇してしまっています。

つまり、すでに色素幹細胞が働かなくなっているため、細胞分裂により新たなメラノサイトも作られなくなっています。そのため、色素幹細胞からのがん化というのは無いということをアメリカのマサチューセッツ州にあるメラノーマに詳しい医師が述べています。

そのため、白髪があるということは皮膚がん予防にもなるとも言われています。

ハゲにガンなし、白髪に卒中なし

また、上記のタイトルのような言葉もあります。

女性よりも男性の方が癌になりやすいといった、体質的なものがあると言われており、それと同様に「ハゲにがんなし、白髪に卒中なし」という言葉のような傾向があり、大学の医学部から薄毛の人はがんになる確率が低いという研究発表もされています。

薄毛は男性ホルモンが原因でですが、女性ホルモンのエストロゲンは髪を成長させる作用があり、エストロゲンの作用はコレステロールの抑制する働きもあることから、動脈硬化を防ぎ、生活習慣病にかかりにくいと言われています。

そのため、薄毛の人に比べると白髪というよりは薄毛でない人の方が女性ホルモンの分泌量が多いため、脳卒中になる可能性が低いということに繋がります。

しかし、女性特有の癌の1つ乳がんはエストロゲンが関係していることから、エストロゲンの分泌量が多い時期が続くことや閉経後の肥満は副腎皮質から分泌される男性ホルモンをエストロゲンに変えてしまうため、エストロゲンが多く分泌されすぎることも乳がんのリスクを高めるので適度な分泌量を保つことが大切と言えます。

まとめ

癌と白髪との関係は、まだ全て解明されてはいませんが、白髪と病気が深い関係にあると考えている医師や研究者は多いようです。

閉経前の女性は男性に比べて女性ホルモンの分泌量が多いものの、閉経後は男性よりも分泌量が少なくなります。そのため女性も閉経後は生活習慣病には特に注意をしたいですし、大豆に含まれるイソフラボンを摂取することが閉経後の女性の乳がんリスクを低下させると研究により分かっています。

また、イソフラボンはホルモンバランスの乱れなどにも良く、白髪の改善にも有効な栄養であることからも閉経前の女性にも良いため、年齢により摂取量には気を付けなければなりませんが、がん予防と同時に白髪の予防・改善にも繋げることができます。

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